旅活ポルトガルから帰ってきました!!出発前に温かいお言葉をかけて下さった方、お休み中ご来店いただいたお客様、スケジュールを調整していただいた方、、、皆様有難うございました!危ない目に遭う事も特になく二週間ポルトガル中を駆け巡って参りました。たくさんの経験に言葉に表しきれないほど感動し、素敵な偶然の出会いもありました。ブログで私が見た風景、感じた事をいっぱいご紹介したいと思っています。本当に素敵な国で、みなさんに知ってほしい!!拙いお話になるかもしれませんが、マクロでもお話していきたいと思います。ひとまず先にマクロのFacebookに、旅行中から帰国後にかけて少しずつ旅の模様をシェアしていますので宜しければご覧ください!
ポルトガルの旅。今回は二週間かけて七つの町を回ってきました。国土はおそらく北海道と同じくらいの国です。長距離バスと列車で移動しました。 ここは首都リスボン。旅の前半と後半で一番長く滞在した街です。どこに行っても坂道で、歩くのが大変。でも古き良き町並みが本当に大好きになって、ただ歩くだけでもわくわくしました。
リスボンには展望台がたくさんあります。そこらから見る景色が最高!
知らないジェントルマンから、「自分たちはもう必要ないから良かったら使って!」とリスボンを一周できるバスツアーチケットをいただいちゃいました!日本語ガイドも聞けて、思いっきり観光気分。
サンティーニというジェラート屋さん。ハマりすぎて3回も行った。絶品!
ポルトガルの音楽ファドを聴きに。郷愁、哀愁という言葉がよく似合う。
ユーラシア大陸最西端!!ロカ岬。地球が球体だとわかる前、ここが地の果てだと思われていたのです。
証明書も書いてもらいました。
ジャカランダの花。
リスボンから1時間、シントラ。山の中に強烈なインパクトのお城ペーナ宮殿。イスラム、ゴシック、ルネサンス。マヌエル様式がごちゃ混ぜになっています。ワンダーランドです。
ステンドグラスが美しすぎて、魅了されてしまいました。
一度リスボンへ戻ってからバスで1時間半。オビドスは『谷間の真珠』と呼ばれ、当時の国王ディニス王がスペインから嫁いできた王妃にプレゼントした、城壁でかこまれた美しい街です。おとぎ話に出てきそう。
着いた頃には日が暮れていて、夜の雰囲気もとても良い。
この日食べたグラタン風のバカリャウ(タラ)。どこにいってもバカリャウ料理がたっくさんあって、二週間で何年分のタラを食べたんだろうと思う。
白壁のふちのラインが入っているのですが、この色には意味があって、『黄→貴族、青→庶民、灰色→宗教』というように区別されていたそう。オビドスは黄色が多かった。
サンタマリア教会。こじんまりとしているけれど、たくさん教会を見た中でここがとっても好きだ。
次は海岸沿いの町へ移動して、第二の都市ポルトへ向かいます!
オビドスからまたバスで一時間移動して、海の街ナザレに到着!ここはポルトガル屈指のリゾート地のようで、そんな雰囲気を感じた私たちは妙にテンションが上がってしまいました。
ナザレでは今でも伝統衣装を着た女性の姿を見る事ができます。(ほとんどおばあちゃんですが、とっても可愛い!)
ナザレの街は下と高台のシティオ地区と分かれていて、ケーブルカーで行き来します。
聖マリアの奇跡が起こったメモリア礼拝堂
写真では美味しい感が1/3くらいに写ってしまっていますが、この旅で本当に美味しかったアローシュ デ マリスコ(海鮮のリゾット)
朝からホテルの前で謎のゲームで盛り上がるおばちゃん達。しかも裸足でお金も賭けていました。。パワフル
素敵なアーティストのお店。
ナザレの後は、コインブラを経由して第二の都市ポルト!バスで4時間半かかります。
全面アズレージョが美しい。
ポルト一泊目は『Gallery Hostel』共同スペースには中庭、テラスやバー、シアタールームまであります。ギャラリースペースもあり、定期的に展示内容が変わります。またポルトに来る時はここに連泊したいな。
一部屋ごとアーティストが内装を担当していて、私たちはSophiaという女性アーティストのお部屋でした。
街中には素晴らしい教会がたくさんありました。
リスボンとまた違った雰囲気。次回もポルトの街からスタートします。
ポルトの玄関口、鉄道の駅サンベント。ホールの壁一面に1930年に制作されたアズレージョで飾られています。
街をぶらぶら。。
大西洋に流れ出るドウロ川と、ドン・ルイス一世橋。橋の上はメトロや徒歩でも渡れます。
メインストリートのサンタ・カリーナ通りにある老舗ティールーム『Majestic』 アールヌーヴォー調の店内が素敵!
大きなグラスでサングリア!!ポルトガルワインは安くて美味しい!
ボリャオン市場。いろんなものが売っています。
市場の近くの宿に滞在していました。ここは共同スペース。とってもお洒落で、本当に家にいるみたいで快適です
この窓からの眺めも好きでした。
ポルトガルの有名な建築家『アルヴァロ・シザ』が手がけた近代美術館。日曜日は昼過ぎまで入場無料らしく、小さな子供を連れた家族がたくさんいました。なんていいシステム。
MIRA SCHENDELというアーティストの展示がやっていました。
展示内容はもちろん、空間の仕切り方、光の取り方が良いためかとても心地いい時間を過ごせました。
実はシザの美術館を訪れる前日に偶然の出会いがありました。ポルトで建築のお仕事をしているレンさん。シザに憧れ10年前にこの地へ来てから7年間、彼の建築事務所で働いていたというシザのお弟子さんでした! という事で近郊で見て面白いシザの建築物をたずねると美術館を教えてくれたわけです。仕事の事、ポルトでの生活の事、初めて会ったのにたくさんお話してくれました。友人とのディナーにもお邪魔して(半ば強引に押し掛けたのですが。。)楽しい夜を過ごせました。
この出会いの発端となったベルリン在住のヨウさん。ポルトを気に入って、今年中に移住計画を立てていると言っていました。 わたしもここだったら住んでみたい!と思えます。本当にいい街です。
こんな風に、いつどこでどんな出会いが待ち構えているのかがわからないからこそ 旅が面白いのだと思います。
次回は終盤、ごろごろ岩だらけの村とのどかな農園へと続きます。。。
ポルトから7時間ほどかかって、この旅で本当に楽しみにしていたモンサントという村に到着!スペインとの国境付近にあるこの地は、先史時代から聖なる山として人々に崇められてきたそうです。 だって、見渡す限り岩なんです!!
山川さんが豆粒サイズ。。
家と岩が融合しています。どうやって建てたのでしょうか?
村の入り口には大砲が残されています。
太陽が落ちていくのがよく見えて、夕焼けが本当に綺麗でした。
朝日が出た頃に、次の街へ出発。旅の最後、ポルトガルの南 アレンテージョ地方へ。
移動経路の関係で、一度リスボンへ戻りバスで2時間半、アライオロスという町へ向かいます。コルクの木が植えられた平原に囲まれたのどかなところです。 おじいさんが杖にあごをのせて居眠りしているところをパチリ。
この地方で伝統的に作られているのが手織り絨毯。17世紀にペルシャから伝わった技法を独自の色彩と柄を取り入れているそうです。お店兼工房が何軒もあり、見学させてもらうこともできます。
街の中いたるところにツバメが巣をつくっていて、びゅんびゅん飛んでいました。
アレンテージョ地方の料理、カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ(豚肉とアサリを炒めて、付け合せにポテト。コリアンダーが効いています。)
シーフードはどこで食べてもほぼハズレなし!こちらもコリアンダーがたまりません。
アライオロスきた理由は、ファームステイをする為でした。街からタクシーで20分弱、Herdade da Amendoeiraというホテルへ。敷地がとっても広くて、牛、羊、にわとりやアヒル、うさぎなどがいます。
ここの方に飼われているワンコさん。おっきいけれどまだ子犬のようです。人懐っこくて、どこへいくにもついてきてくれて、最後はお見送りもしてくれた可愛らしいコです。
こんな豪華なお部屋もあり!
わたしたちは、長屋の一室にステイ。
食事をしたり、テレビを見てくつろげる共有スペースには、暖炉があっていのししの剥製が迎えてくれます。
農園ホテルで旅の疲れを癒し、リスボンへ帰る途中にエヴォラという町に寄りました。1584年に日本から海を渡った天正遣欧少年使節がこの地を訪れているそうです。
ポルトガルの町で見かける焼き栗屋さん。
地方によって陶器の絵付け方が違うのですが、なんとも言えない完成度。。
お腹がぺこぺこで、さまよった挙げ句入ったレストランは、地元客で賑わう人気店でした!がっついてしまったので写真はありませんが、とにかく安くておいしい!!家庭的な味でした。
エヴォラに立ち寄る時はぜひここ!!
アレンテージョ地方も満喫し、旅の最後に再びリスボンへ戻ります。
旅の最後の最後。再びリスボンに戻ってきました。リスボン中心部から列車で7分、バスや市電で30分のベレン地区。テージョ川という大きな川に面しているここは、
大航海時代を切り開いた偉人達が勢揃い、発見のモニュメント。先頭にはエンリケ航海王子。日本が発見されたのは1541年だそうです。
ベレンの塔。河口を守る要塞として建てられました。
ベレン地区のメイン!世界遺産に登録されているジェロニモス修道院。着工から約一世紀もかけられて建てられた修道院はポルトガル黄金期の象徴!一目見ただけで圧巻です。これは南門で、聖母マリアを中心に24人の聖人達の像が据えられています。
マヌエル様式の最高傑作といわれた回廊。
サンタマリア教会
こんなにも美しいものを、昔に人間の手で作られたのが信じられません。信じられない程美しかった。
興奮冷めやらぬうちに、ポルトガルで一番おいしいお菓子!パステル・デ・ナタ!(エッグタルト) ジェロニモス修道院から伝えられた秘伝レシピで作っているパステル・デ・ベレンというお店はいつも大行列だそう。 ほんっとうに美味しいので、これを食べにリスボンに行きたい!と今も思ってしまいます。粉砂糖とシナモンをかけると格段に美味しいです。
旅の締めくくりに、どうしても行きたかった場所がありました。国立アズレージョ美術館。
15世紀から現在までのアズレージョを展示してあります。
宗教的なもの、古典神話、歴史上の出来事が描かれています。
17世紀後半になると、白地に青といったものが主流に。これは中国の磁器の影響を受けてだそう。
現代にどんどん近くなると、モダンな柄や立体的な作品が多く見られました。
何世紀も前のアズレージョを見て、歴史的背景、人々の思想、美学などの移り変わりを垣間みれたこと。ポルトガルのことを改めてもっと知りたいと思いました。
ここには貴重なアズレージョがたくさん集まっていますが、どこの街を歩いても至る所に街と歴史を共にしてきた素晴らしいアズレージョを目にする事ができるのです。 それが、私がポルトガルに心惹かれて旅に来て、魅了された大きな理由だったように思います。
次回で旅の報告最後です!
街中で出会ったアズレージョ
また再び訪れる事を願って。
これにてポルトガルの旅はおしまいです。ありがとうございました!
来月はいよいよガッキーさん、ライトがイスラエルとヨルダンへ旅立ちます。良い出会いがありますように!!