お昼すぎ、犬島からフェリーにて小豆島へ移動しました。この島は大きく広いのでレンタカーでまわります。土庄港から車で約40分。「福田」という地区にある、『福武ハウス』に到着。
の予定が、なんとルートを間違えてしまい1時間半もかかってしまいました。
ここにきて、痛恨のミス。涙。。
間違えてしまったものはしょうがないっ!気をとりなおして、、こちらは2009年に閉校となった福田小学校を建築家、西沢立衛氏が改装を手がけたもの。アジアアートプラットホームとしてさまざまな企画展が行われていました。
隣接する神社では、この日ちょうどお祭りの日だったもよう。
御神輿の準備がわいわい楽しそうに行われていました。
。。。。?
気になった壁画。
グランドからのながめ。芸術祭に行くとこのたくさんの旗がめじるしになります。
お次はみんな楽しみにしていたあの作品へ!
?!?!?!!!
こんな感じで取り囲むように老若男女たくさんおまちかね。
なにせ、1時間に1度しか会えないんです。
にょにょにょ、、
どどーーーん!!!『ビートたけし×ヤノベケンジ ANGER from the Bottom』
これがけっこうな大きさで、皆様大喜び。終了時にはみんな笑顔で拍手!!☆
ルート間違いのおかげ?で待ち時間もなくついてすぐに見られたのでラッキーでした。
大満足。
帰り道。坂をくだりながら見る夕焼けがすっごく気持ち良かった。
毎日牛乳。。
。。。。?
作品鑑賞は17時まで。終了ぎりぎりにたどりついた『ジ・ミン・ソブ 包帯の家』
中はすごく蒸していてなんともいえない暑さ。でも、包帯の質感が柔らかくて薄暗い中パシパシ撮影。なかなかのお気に入りが撮れました。
どこもかしこもぐるっっぐる巻きにされていました。
瀬戸内の夕日はどこから見ても柔らかくて素敵です。ぜひ生で見ていただきたい。
土庄港にある『チェ・ジョンファ 太陽の贈り物』
オリーブがモチーフになっています。
よってみると1枚1枚にこんなメッセージが。
いつまでも、きれいな海で。。
12月に突入してしまいましたがまだ続きます、旅を振り返る写真達。。
旅も後半。皆疲れが出てきた頃のお話。
豊島では宿泊施設が数少ないため、一般の方達が住まいの一部を貸してくださる『民泊』というのを行っています。地元の方とのふれあってみたい!ということで、田村さんというお宅に宿泊させていただきました。豊島の家浦港というフェリー乗り場がなんと窓から見えるほど海のそばにある店舗兼の建物で、リフォーム済みだということもありとっても快適で居心地が良く。。
今回の旅の中でもいちばん、ぐっすり眠れました。そしてなんといっても田村さん夫妻のあたたかいお人柄。外に洗濯機が設置してあり自由に使用しても良いとのことで、お言葉に甘えてお洗濯しましたら、ちょっと出かけている間に全部干してくださっていました。。ありがたや。。実家みたいな癒され感。最高です。
豊島では前半ついに雨模様に。。しかしこのタイミングでちょうどレンタカーを予約していたので助かりました。『リン・シュンロン 国境を越えて、海』台湾から浜に流れ着いた種をイメージした巨大な船。
近くにあった木彫り作品。トーテムポールを思い出す。。
島内はレンタサイクルでも十分回れる規模ですが(電動自転車の貸し出しもあります。)、ひとつひとつの作品は離れた位置にありました。坂も多いです。
つづいて気になっていたこちらを訪ねました。
前回の芸術祭の時に作られたというこの作品は、島々で集めた木製建具で構成したトンネル。建物の老朽化により公開最後の年だったようです。
そして新潟の芸術祭で衝撃を受けたこの方の作品、『クリスチャン・ボルタンスキー 心臓音のアーカイブ』。こちらでは自分の心臓音を録音し、登録することができます。(有料)
建物内では数分ごとに、光の点滅とともに流れる世界各国からあつめられた心臓のおとがどんどん変わって行くのですが、人によって面白いほど音や脈の早さが異なります。中には不整脈っぽい人の音も。。
人里離れた海沿いにあります。夜はちょっと怖くていけないかも。。
私も心臓に、生かされているんだなー、、と、普段考えもしないようなことをかんがえさせられました。
ちょっと違和感を感じるドラえもん。。なんかこわい。。
(作品ではありません)
『イオベット&ポンズ 勝者はいない-マルチバスケットボール』
まだ小雨は降り続く。。
混雑のため、整理券をもらっていた『豊島美術館』に向かいます。
ものすごい急カーブ。ちょっと晴れてきました!
さあ!いくよっ!って、この旅でハマっていたと思われるポーズを披露してもらいました。
地面と一体化しているような建物は巨大なたまごの殻のよう。圧巻です。中にどんなものがあるのか全く知らないで行ったので非常にワクワク。
我ながら、いい顔してますねえ。。楽しそう。楽しかった。
建築家、西沢立衛と、アーティスト、内藤礼により誕生した美術館。どんなものがあるかはここではあえてふれないでおきます。。でも本当に、行けてすごく良かったです。
作品のもとへ行く為に突然こんな山道も歩きました。竹林、ぬかるんでました。
午後からは自由行動。私は娘と2人「島キッチン」へ。こんな開放的な屋外で、おいしいごはんがいただけます。
そして豊島最後のスポット、『横尾忠則 豊島横尾館』は、閉館ぎりぎりセーフ!
家浦地区にある民家を改装して作られた美術館。
生と死を一つのものとして考える場となるインスタレーションが展開されています。
赤い窓の色が絵に重なってショッキングな空間。
ななめむかいの茶屋風休憩所にて。アイス食べてます。
港に向かう途中。なまなましい爪痕。
自然も人も豊かな島、豊島。でも、1980年代には日本最大級の不法投棄事件「豊島問題」が起こったりと、歴史的には重たい一面もかかえる島なんです。
現在は島住民と香川県が協力して処理事業を進めているとのこと。
この島で出会った方たちはみんなあたたかく、笑顔の素敵な優しい方ばかりでした。
今後、環境問題について一歩先行く地域になるような、そんな予感がしました。
芸術祭の作品も、人と環境との関係について考えさせられるものが多くあり、すごく魅力的な島でありました。
綺麗な夕日に見送られ、次の場所を目指します。ありがとう、豊島!
豊島を離れひさしぶりに四国の陸上に戻ってきました。
経由地として一泊した丸亀市では、JR駅前にある『丸亀市猪熊源一郎美術館』にて、I?湯の大竹伸朗氏の展覧会「ニューニュー」が行われていました☆
また大竹氏の作品が見られる!!ということでそれはもうわっくわく。。。
これは外壁に描かれた猪熊氏の絵の前で。すごく素敵な空間でした。
なんと美術館なのに撮影OK!!!はりきって撮影させていただきました。
館内の雰囲気が少しでも味わえるといいのですが。。☆
素敵な作品たちをしばしご覧ください。
モンシェリー。。中にしかけられたギターが一定のリズムでなんとも不気味に鳴っているんですが、女根という作品のところでも鳴っていたことに気づきなんだか嬉しくしばらく眺めてました。
ここからは猪熊源一郎氏の作品を☆
綺麗な色使いとまるで子供が描いたような自由な雰囲気がすごく良かったです。
本と絵はがきをたくさん購入してしまいました。
こちらはドアストッパーの上にちょこんと置かれていたちっさなねこさん。
別の展示室ではこんなインスタレーションも行われていました。
これまたたのしい。
館内を、何回もぐるぐるとゆっくりじっくりみてまわり、次の島へ向かうためにフェリー乗り場へ。が、なんとここでハプニング。土曜日ということでフェリーが定員オーバーに。。涙
もう乗れません!!といわれ、1時間半後の次のフェリーをまつことに。。。
フェリー待ち合いにて思い思いに過ごします。。
マンガをよんだり、荷物整理したり、ぬりえをしたり。。
混雑情報も流れてました。地中美術館(直島)180分待ち!!!平日に行けて良かった。。
旅先で購入したものの中でもお気に入りの一品。ドットクレヨン。
なんともいえない良い色がミックスされてでてきます。
Ki画伯、夢中でぬりぬり。
猪熊氏の原画にぬりえをするという贅沢!!
こうしてあっという間に時間は過ぎ、行けなくなってしまったポイントもありましたが十分充実した時間を過ごせて満足でした。いよいよラスト、粟島へ向かいます。
いよいよ今回の旅記録最後の島、粟島へ☆
瀬戸大橋にやっとお目にかかれました!
思っていたよりはるかに長い!!壮大な風景に感激でした。
高速艇にて。船尾に乗ると海水がばしゃばしゃ飛んできます。
ちょっとしたアトラクションのよう。笑
ついに粟島に上陸☆mt(マスキングテープ)展を開催中だったんですが、時間が合わずみられませんでした。
他の島同様、宿は少ないです。今回はこちらに宿泊しました。
『粟島太郎』さん。港まで迎えにきてくれます。
宿に到着!左に座っているのが宿主、太郎さん(?)
かなりアットホームな雰囲気です。
やぎを育てているとのことで、庭先につれてきてくれました。
生まれてそんなにたっていないやぎちゃん。無心に草をむしゃむしゃする姿がたまらなくかわいくてしばしたわむれることに。
島はこんなカタチをしてます。玄関にて。
っとあそんでいたらあっという間に夕日の時間!!
ここ、粟島の夕日をとっても楽しみにしていたのです。
歩いてすぐ海岸につきます。これまた美しく壮大な自然の風景。
最高でした。
夕日をバックに謎の歌と激しい踊りを披露してくれた娘。
森三中、黒沢さんのようなパフォーマンスをみせてくれました。笑
そしておたのしみの夕食♪
いろりを囲んでいただきます。
わ、た、り、が、にーーーー!
ふかふかで美味。殻が薄くて北海道のかにと全然違いました。
こちらも美味でした。揚げ出し豆腐。
私たちの他に3組のお客さまがいらしたのですが、夕食後はほぼ全員で夜の宴に突入!
遅くまでみんなでわいわい、とても楽しい時間を過ごすことができました。
粟島名物「海ほたる」をみに連れて行っていただいたり、最終日にふさわしく、充実した夜!
ここからは粟島の風景をお楽しみください☆
ぶいぶいアートとよばれるものがいたるところに出現します。
アフロのかかし、、強烈です。
ユーモアたっぷり。
続いて日比野克彦氏の作品、『瀬戸内海底探査船 美術館プロジェクト』へ。
海の底から発見されたものから思いをめぐらせる「ソコソコ想像所」
なんでも想像したものを描いてみよう!のコーナーにて。
集中してました。
狭い路地ばかりの、ほとんど車の通らない島。会期中はたくさんの人でにぎわっていましたが、普段はとっても静かでのどかな暮らしぶりなんだろうなあ。。
なんて感慨にふける間もなく、フェリーの時間ぎりぎり!!でもどうしても見たい!!作品目指して猛ダッシュ!!
『佐々木 類 Subtle Intimacy』粟島の人たちと恊働し、採集した植物をガラス板にはさんで窯で焼成したもの。言葉を失うほど美しく、真っ白な灰になった植物がきらきらと輝いていました。
限られた時間のなか、夢中でシャッターをきりました。本当に、行けてよかった。
すばらしい作品でした。
2ヶ月にもわたるながーいお話となってしまいましたが、まだまだたくさん良いスポット、良い風景がありました。たくさんのいろいろな作品を一度にみるという貴重な経験を通して、美容師として自分に表現できることは何かをあらためて考える良い機会になりました。
最後に飛行機から見えた、富士山!!
瀬戸内の島々、最高に楽しくて美しいところでした。
おつきあいいただいて、ありがとうございましたっ!
-END-